この世の全てをなにも知らず 

✤こころ・スピリチュアル

こんにちはーパン長です。
神戸三宮で推拿・占い・ヒーリングなどを用いて、あなたの苦しみを取り除くお手伝いをしています。

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さて、突然ですが
僕はZAZEN BOYSというバンドが好きでしてね。
「自問自答」っていう曲があるんですが名曲なんです。

https://createscene.net/osap/archives/zazenboys.htmlより

今朝も車で聴きながら出勤してて
車内でひとり号泣してました。
朝からデトックス(笑)

僕はこの曲の歌詞全部が好きなんですが
世の中の真理があるなと思っています。
歌詞全文はこちら

僕はこれは人間の愚かさや
この世の絶望や
そして、それでもどんな時にでも常に存在している希望や
そういったもの全部を
いつまでも繰り返される諸行無常なんだと
そう説法しているんだなと
そんな風に思うんですね。

心理セラピー的なことをちょっと書きます。

人間は生まれた瞬間
だれでも無条件に愛を受け取って
自分は愛されているという安心感を知っています。

ところが
生きていくうえで様々な経験をして
そこから「自分内ルール」を学びます。
特に、強く感情が揺れ動いた経験ほど
そのルールは強制力が強いものになります。

例えば過去に人から裏切られて
大きく傷ついたことがあるとします。
そうすると
《他人はいつか私を裏切って見捨てる》
みたいな自分ルールを設定しちゃうことになるので
その後の人生は
そのルールから学んだ「安全ルート」を
歩いていこうとします。
《人を好きになると見捨てられたときにダメージが大きいから最初から心を開くことはやめる》
みたいな
そういう安全圏で生きていこうとするわけです。

(これって潜在意識が自動的におこなってしまうものなんですよね)

で、この「自問自答」って曲で
向井秀徳さんが歌っているのは

人間の世界では
大人たちが作った
クソみたいな出来事がたくさんあって。
汚染されたこの世界で

だけど
な~んにも知らないで
子供はただ純粋に笑っている。
その目の前で起こっている出来事にだけ目を向けて
純粋に、無垢に笑っている。

そう歌っているわけです。
子供は瞬間の「今」に集中しているので
それが世界のすべてとして生きて居られているんだ。
自分たちはどうだ?
心の中にいる子供の行方はどこだ?

そんな風に歌っているんだと思うんです。

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映画「STARWARS ep1」より

STARWARS エピソード1では
ジェダイマスターのクワイ・ガン=ジンが
弟子のオビ=ワンとの会話でこんなことを言ってました。

オビ=ワン
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嫌な予感がします。

クワイ・ガン
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私は何も感じないな。

オビ=ワン
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任務のことではありません、マスター。
他のところに・・・何か漠然としたものが。

クワイ・ガン
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不安から目をそらすのだ、オビ=ワン。
我々がいる今ここに、意識を集中させろ。

オビ=ワン
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しかし、マスター・ヨーダは未来に心を留めるべきだと言っていました。

クワイ・ガン
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だが、この瞬間をおろそかにしてはならん。

フォースに集中するのだ、若きパダワンよ。

こんなやり取りがあるんですよね。
ここでも
「この先きっとこんな風になるんじゃないか」という
《不安》にフォーカスするのではなく
今ここに集中しろとクワイガンは言っています。

今に集中する。

これは
過去に起こった出来事で
どれだけ傷ついたとしても
まだ訪れていない未来に起きるという保証はどこにもない。
だから、
無駄な妄想は捨てて
今を生きよう。

こう言ってるわけです。

さっき説明した「自分内ルール」ってのが
この「無駄な妄想」ってことです。

このジェダイの考え方は
あらゆる心理学やセラピーなどで言われている事そのものです。
そして、
禅の思想やブッダの言葉にもそういった事が残されています。


今を生きるってのは
本能や快楽原則だけで生きるという意味ではないですね。
社会性と本性とのバランスが大切で
そのうえで、
過去や未来という
思考が生み出した幻想にとらわれるなと
このようにジェダイマスターは説いているんですよね。

この感じ方はとても共感できます。
このようにありたいと思っています。

ところが 

向井秀徳さんは「自問自答」の中で
こんな風に歌詞を締めくくっています。

くりかえされる諸行無常

そうなんです。
人間はいつまでも
破壊しては生み出す
その永遠の繰り返しを
いつまでもいつまでも
おこない続けるんだよと。
そのように歌っています。

僕は、これらの事を踏まえて
こんな風に思いました。

悟りに近づきたい
あわよくば悟りを開きたい
私はすべてのビリーフをそぎ落としたい
私を制限するマインドブロックをなくしたい
私はすべて完了させて一つ上のステージに行きたい
このような執着や

いつまでも学ばない人間の
愚かで救いようのない行いや
日常にちりばめられた
クソみたいな出来事や
苦痛や憎しみや悲しみや

一方で世界はこんなにも美しく
楽しくてくだらなくて
無駄で意味のない喜びや
人のもつ良心と愛や
希望や

そういうすべてが
そのままでよくて
大人は子供の無垢さはもう無くなってしまってるし
世界はいつまでも醜く愚かで
それでもとんでもなく美しくて優しくて

だけど、そういう
混沌が世界なんだよと。
混沌は固定しないエネルギー
指向性をもって流動する
エネルギーが
極に偏っては散っていく
その様は
いつまでもかわらなくて

そして、
そんなこの世の事を何も知らなくても
僕らは
ただ子供の純粋性と
大人の経験則と
そういう相反する二つのエネルギーを
抱えながら生きていくしかないんだと。

諸行は無常で
すべては移ろいで
「わかった」と思った瞬間に
全てが「わからなく」なって
それでいいんだと。


そんな風に思いました。 

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