【中医学】鬼と節分と病のはなし。

こんにちはー
パン長です。

昨日仕事中にそろそろ春節祭やね~月餅たべたいね~なんて話をしていたんですけど
家に帰ってみると食卓に月餅が置いてました♪
シンクロシンクロ

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さて、前の記事からの続きです。

鬼=病と捉えた時に

・病は丑寅(うしとら)からやってくる
・病は丑寅(うしとら)で悪化する

と考える事ができます。

丑寅とはいったい中医学で何を意味するのか。

うしとらってのは鬼門でオニガシマだよ~という話を前回かきました。
方角に十二支を配当した時に丑寅の方向は北東で鬼門だよ、って事なんですが
今回は十二支を季節に当てはめて考えて見ましょう。

これは前回ちらっと書いて詳しく触れられなかった「節分」にかかわってきます。

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Tsuina of Yoshida shrine” by 中島荘陽 – http://tois.nichibun.ac.jp/database/html2/gyouji/gyouji_16.html. Licensed under パブリック・ドメイン via ウィキメディア・コモンズ.

節分というのは立春の前日の日の事ですが、つまり、春が始まる日の直前の祭祀・呪術が節分ということになります。
立春は旧正月とも関係しており、立春から新年になると陰陽五行では考えています。
節分ー立春のタイミングで丑から寅に変わるんです。

1年を十二支に当てはめた時に丑から寅へと変るタイミングが正月というわけですね。
実は正月の事を寅月といったりもします。
これも丑寅(うしとら)からの名前です。

五行で言うと水から木、
季節で言うと冬から春への転換点です。
丑の月(1月)から寅の月(2月)に切り替わるのが節分というわけです。

節分は陰陽の転換の季節です。
(実際には春分が大転換なんですけどややこしくなるので割愛)

丑寅のこの時期に病気にならないように「呪」(つまりマジナイのことです)として追難の儀式をしていました。
略式化されて豆まきになったのかもしれませんね。

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Setsubun,bean and mask of ogre,Katori-city,Japan” by katorisi – 投稿者自身による作品. Licensed under CC 表示-継承 3.0 via ウィキメディア・コモンズ.

実際、1月~2月はインフルエンザや胃腸炎が猛威を振るう事がありますよね。
今でこそ病院がありますが、昔はわずらうと大変だったと思います。
衛生環境が今と全然違いますので感染性の病気はあっという間に拡がったと思うんですよね~
それこそ「病」が「鬼」のように感じられたことでしょう。

子午流注
また、時間帯でいうと丑の刻というのは午前1時から午前3時までを指しています。
経絡の理論から行くとこの時間帯はちょうど肝経という肝臓の経絡の時間帯です。
つまり夜中の1~3時の間はゆっくりと休んで肝臓を養いましょうね、という事なんです。

肝臓ってのは体の中でたくさんの役割を与えられている臓器なので
調子が悪くなると一箇所だけでなくいろんなところに影響が出てきます。
だから丑の刻には体を休めていないと病気になっちゃうよ~
夜中に遊びまわってると肝臓が暴れちゃうよ~と
そういう意味なんですね。

丑寅とは邪気が体に影響しやすい時空間なわけですね。

で、邪気(鬼)に対抗するために桃太郎のなかでは金の気を帯びた者たちが鬼を退治しました。
金の気は経絡で言うと肺系、大腸経。
肺は気を生み出す総本山。
気が存在しなければあっという間に邪気にやられてしまいます。
肺の気は体を護衛してくれている衛気に関係しますので病気に対する抵抗力は肺と関係しています。
また、大腸は言うまでもなく大便に関係します。
便秘は万病の元ですよね。

肺と大腸の健康が病気に対しての強さにつながるというわけです。

また、節分は冬の土用の最終日。
春を迎えるために養生をする期間の最終日なわけです。
土用には五行の「土気」を助けるものを食べたほうが良い。

そこで、節分に出てくる鬼退治のアイテム「大豆」です。

大豆は脾経、大腸経に薬効が届く食材です。
脾経は土行、大腸経は金行。
土用の養生にもなるし
金気をたすけて鬼を退ける呪の力も備えている。
こういう意味が大豆にはあるんですね~

当たり前のように続いている節分の習慣にもこのように中医学や陰陽五行の知恵が隠されているんですよ~
おもしろいですね~陰陽五行と中医学を知ると日常の見え方がガラッと変わります。
自然界(宇宙)の流れを感じながら生活が出来ます。
そして、体の調子が悪くなった時も陰陽五行を知っていればセルフケアもできますね。

昔の人の迷信だと切り捨てるのではなく
伝統的な習慣にはそれなりに意味合いがあるんだよ~と分ると楽しいです。

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